「「がん」かも知れないと思ったら‥。」 おすすめ度:
投稿日:2006-10-01
後悔のないがん治療を選択するには、出来るだけ標準的な知識を持つ事が望ましい。ここでの標準的知識とは、科学的にある程度以上の根拠があるものであり、商業的な利害の影響を受けていない知識のこと。世の中には、自分の商品を売るために「がんに効く」や「がん専門医も認める」などという文言を使う者もいる。そういう意味で、本書の内容は妥当である。想定される読み手も一般の人なので、もしも自分が「がんかも‥」と思ったら、まず読んでみる事をお奨めする。
「学生や医療関係者のためにも」 おすすめ度:
投稿日:2004-11-19
内容が、とにかく新しくて深いです。「がん難民」とならないためばかりではなく、作らないためにも有益な本と考えます。主要ながんが詳しく解説され、わかりやすい言い換えや比喩が誠実になされ、参照が充実しているのも好感がもてます。「やくざながん」を嫌って別の専門を選んだ者ですが、著者・編者たちの熱気が伝わってきます。義弟が肺がんとなり、どう説明したらよいのかと苦しんだ経験からも、患者と医師との相互理解を深めるのに使えることを確信しました。文芸春秋社はかつて(もしかして今も?)特定の思想に凝り固まった著者の宣伝をしていましたが、この度の出版で少しは罪滅ぼしをしたと認めます。版組みは横書きで出版してほしかった。英語読みの音と正式なカタカナ用語とが統一されていないのがたまたま目に付きましたが、小さな瑕でしょう。冷厳な事実の理解こそが第一歩であり、またほんとにあなたのためになることを体得してほしいと、祈っています。