「やはり家族の愛情が一番」 おすすめ度:
投稿日:2007-08-11
以前は年老いていくと脳細胞が死滅していき脳の働きが衰えていくというのが定説でしたが現在ではまた再生したり残った部分が他の部分を補おうとするように考え方も変わってきているようです。これは介護者にとっては希望の光とも言えるものではないでしょうか。筆者は本人の感性や家族の愛情や協力によって大きく左右されると述べていますが全く同感です。ほんとうにいろんな事情で介護ができない方も多いと思いますが、自分勝手で介護放棄や見て見ぬふりをする方もみえると思います。そのような方は「この親にしてこの子あり」。将来は自分もそうなるんだという覚悟が必要でしょう。ちなみに自分の父親は交通事故から脳機能が衰え現在介護状態です。介護サービスを受けながら午前中は仕事、午後は父親の世話と結構しんどい生活です。一人息子で一人身、二人暮しなので体調が悪くてもサービスには制限がありますので私が自分でやらなくてはなりません。これは実際に介護するものでないとわからないでしょう。
介護される人も百人百様、そこが難しいところです。しかし、本書の中にあるように幸い初期の状態でうまく対処すれば改善の余地があるということは親を大切に考える上で大いに参考になるでしょう。「言うは易し、行なうは難し」です。
「介護者の現状に目を閉ざした議論で参考にならない」 おすすめ度:
投稿日:2006-02-11
親がボケた原因を子供達の愛情や思いやりの無さだと断定し、親の面倒を見るのは当たり前だとして回復のための方策を介護者(子供達)の奉仕のみに求める筆者の議論は、あまりにも介護する側の現状を無視した内容である。この本を真剣に読んだ多くの善良な子供達は、親がボケた原因を自分達のせいだと思い、自分達の手で十分な介護ができないことを思い悩むに違いない。親を家族で囲みこみ、朝から晩まで見守ることができるようなら、誰も介護に悩んだりしない。親の認知症等に苦悩する善良な子供達が、この本を読んで自己嫌悪感に苛まれないことを祈るばかりである。