「実験室からアルツハイマーを解説した本」 おすすめ度:
投稿日:2005-09-21
本書は、脳や記憶の基礎研究の面からアルツハイマー病の研究を行ってきた著者による解説書である。
臨床面や介護面からアルツハイマーを記述した本が多いなかで、この本は病気の根本にさかのぼって考えさせるという意味で、参考になる部分が多い。
しかし、その反面、ニューロンやシナプスなど高校の生物の時間のような解説が長く続くので、脳に関する基礎的な知識のない人にはシンドイ内容かも。また、臨床や介護についてほとんど書かれていないため、介護のポイントを知るために切実な思いをもって読むには、全くふさわしくない。
「アルツハイマーについて知りたい人」より「脳科学に興味のある人」が読んだ方が良いのではと思ってしまうぐらいであり、良くも悪くも「脳研究の実験室からみたアルツハイマー解説書」である。